日本人の栄養所要量に対する平均の充足率では、カルシウムだけが所要量を下回っています。

しかしながら、これを年代別に見てみますと、若年女性では、カルシウムだけでなく鉄分も不足しています。

また、若年者においては、亜 鉛の摂取不足も顕在化しつつあります。一方、食塩（塩化ナトリウム）は、過剰に摂取している状態が続いています。

なお、男性や閉経後の女性の場合には、鉄の過剰摂取は好ましくありません。

ミネラルを摂取するには、バランスのとれた食生活が基本になります。その上で、個人のライフスタイルを考慮し、ミネラルを含むサプリメントを補助的に利用します。

栄養所要量を目安にして作られた「マルチミネラル」製品であれば、ベーシックなサプリメントとして利用できます。

また、これにトッピングとして利用しやすいのは、カルシウムや鉄、亜 鉛などです。

ミネラルの注意点としては、一部の微量元素では摂取量の適正範囲が比較的狭いので、所要量の数倍を摂取すると過剰になるということがあります。具体的には、鉄や亜 鉛、銅、マンガンなどです。

なので、通常、男性や閉経後の女性では、鉄をサプリメントで摂取する必要はないと考えられます。

なお、一般に、通常の食生活に加えて「マルチミネラル」を利用するのであれば、特に問題は生じにくいと思われます。

しかしながら、個別のミネラルサプリメントをトッピングする際には、念のため注意が必要です。

特に、異なるメーカーのミネラル製品を組み合わせて利用する場合には、過剰摂取にならないように注意してください。

□クロム