骨はカルシウムの貯蔵庫であり、必要に応じて、カルシウムを沈着させたり、血液中に溶出したりしています。

また、血液中のカルシウムは、生命活動に必要な調節機能を担っています。

カルシウムの吸収過程には様々な要素が影響を及ぼすことから、摂取したカルシウムがそのまま体内で利用されるわけではありません。

例えば、シュウ酸やフィト酸、リンなどはカルシウムの吸収を抑制する一方、ビタミンＤやある種のアミノ酸はカルシウムの吸収を促進します。

カルシウムは、これまでに数多くの研究が行われていて、その効果と安全性は確認されています。

日本人の栄養所要量に対する平均の充足率では、カルシウムだけが所要量を下回っています。

しかしながら、これを年代別に見てみますと、若年女性では、カルシウムだけでなく鉄分も不足しています。

また、若年者においては、亜 鉛の摂取不足も顕在化しつつあります。一方、食塩（塩化ナトリウム）は、過剰に摂取している状態が続いています。

なお、男性や閉経後の女性の場合には、鉄の過剰摂取は好ましくありません。

ミネラルを摂取するには、バランスのとれた食生活が基本になります。その上で、個人のライフスタイルを考慮し、ミネラルを含むサプリメントを補助的に利用します。

□鉄