トコトリエノールとはどのようなものですか?
トコトリエノールというのは、ビタミンEの成分の1つです。この成分は、強い抗酸化作用を持ち、油に溶けやすく、体内の油(細胞膜など)の中に溶け込んでその酸化を防ぎます。
この作用により動脈硬化を抑え、心臓病や脳卒中を予防すると考えられているのですが、体質※によっては効果が出にくいこともあるようです。
※ハプトグロビンというたんぱく質のタイプです。
トコトリエノールが含まれているものは?
トコトリエノールは、食品ではアーモンドやクルミなどのナッツ類やはい芽油、卵黄、レタスなどの葉物野菜に多く含まれています。
なお、天然のビタミンEには、トコフェロールとトコトリエノールの2種類があります。
トコトリエノールの効用は?
トコトリエノールが不足すると、貧血を起こしたり、運動機能や神経機能に障害が出ることもあります。
また、ビタミンCには酸化されて効力を失ったビタミンEをもとの形に戻すリサイクル作用がありますので、一緒にとったほうがよいとされています。
トコトリエノールの摂取量は?
1日当たりの摂取目安量にビタミンEが3〜150r含まれている食品には「保健機能食品」(栄養機能食品)の表示が認められています。
日本人成人の1日当たり栄養所要量は、男性が10mg α-TE、女性が8mg α-TEで、妊婦は2mg α-TE、授乳婦は3mg α-TEを追加します。
なお、成人の許容上限摂取量は600mg α-TEとされています。
※α-TEはαトコフェロール当量の略です。 |